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特命全権大使米欧回覧実記 (3) (岩波文庫)
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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| 人気ランキング: | 179921 位
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文明開化・富国強兵を背景にしたエリート達の眼力
この巻では、訪れた国の特徴をつかむ眼力のするどさと比較文化論とが目を引きます。イギリスを発ってドーバー海峡を渡るところから、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツの回覧結果を報告しています。各国の総説を冒頭に置くのは各巻共通ですが、それ以降の章でも、まずは特徴を明確にします。例えば、フランスの文化とパリコンミューンへの見解など政治思想、ベルギー、オランダの小国ながらの特徴を生かした国造り、ドイツの森林と農業、ビスマルク、モルトケの人物像や急激な発展の足どりなど。その上で、米英を含め各国の比較を時に応じて展開して見せてくれます。その一端のみを紹介すれば、ロンドンの煤煙のひどさに比べパリの空気の清透さ、米英独の政治のありように及ぼす各国歴史の違いの影響等々。具体的には、久米邦武の筆にあたってその優れた眼力を見ていただきたいと思います。それらは、久米の透徹した眼力であると同時に、文明開化・富国強兵を背景にした強い問題意識を準備して回覧に乗り出した明治日本とそのエリート達の眼力でもあったと思われます。本書は、米欧回覧の国民向けの報告という性格をもちますが、それ故に、たとえば、本使節団の目的のひとつ、条約改定に向けての予備会談などはほとんど表に出ません。しかし、そのあたりは巻末の校注で他の文献などを引用して解説されます。それらを会わせ読むと、使節団の全体像に一層近づくことも出来ます。
岩波書店
特命全権大使米欧回覧実記 (4) (岩波文庫) 特命全権大使米欧回覧実記 (2) (岩波文庫) 特命全権大使米欧回覧実記 (1) (岩波文庫) 特命全権大使米欧回覧実記 (5) (岩波文庫) 明治維新と西洋文明―岩倉使節団は何を見たか (岩波新書 新赤版 (862))
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